みなさん、『エメットの法則』をご存じでしょうか。
エメットの法則とは、「仕事を先延ばしにすることは、片付けることよりも倍の時間とエネルギーを要する」という法則です。
この法則は、経営コンサルタントのリタ・エメット氏が提唱したもので、彼女の著書『いまやろうと思ってたのに… かならず直る―そのグズな習慣』(光文社、2001年)(原題:The Procrastinator’s Handbook)で詳しく紹介されています。
しかし、この法則は2001年に発表されたものであり、現代社会においては、さらに先延ばしの誘惑が増えていると言えます。
スマートフォンやSNS、インターネットなどのディストラクションが多く、集中力を保つことが難しくなっています。
また、コロナ禍により、在宅勤務やリモートワークが増えたことで、自己管理がより重要になっています。
そこで、エメットの法則を現代版にアップデートし、日々のタイムマネジメントに活用する方法をご紹介します。
当記事では、エメットの法則とはどういう法則なのかそして、エメットの法則を活用したタイムマネジメント術についてご紹介致します。
「エメットの法則」について詳しくご紹介致します。
エメットの法則とは、仕事や勉強などの課題を先延ばしにすると、その課題を片付けるのにかかる時間や労力が増えてしまうという法則です。
例えば、宿題を今日やらないで明日にすると、明日は宿題をする前に昨日の内容を思い出したり、やる気を出したりしないといけないので、今日やるよりも時間がかかってしまいます。
また、宿題を先延ばしにすることで、心にずっと負担がかかります。
だから、宿題は早めにやったほうがいいんです。
エメットの法則の提唱者はリタ・エメットという経営コンサルタントで、彼女は自分自身も先延ばし癖があったそうです。
彼女は自分の経験をもとに、先延ばし癖を直す方法を書籍にまとめました。
その中で、彼女は先延ばし癖の原因の一つとして「完璧主義」を挙げています。
完璧主義の人は、課題に取り組む前に細かい計画を立てたり、最高の結果を出そうとしたりしますが、それが逆に作業を始めるのを妨げてしまいます。
エメットの法則を活かすためには、「完璧より完了」を意識することが大切です。
つまり、課題を完璧にやろうとせずに、まずは終わらせることを目標にするということです。
そうすれば、課題に対する不安やプレッシャーが減りますし、作業が進んだら自信や達成感も得られます。
そして、一度終わらせた課題は、後から修正や改善ができます。
つまり完璧なものを作ろうとするよりも、まずは形にすることが大事なんですね。
はい、そういうことになりますね!
エメットの法則は、「今やる」ことのメリットを教えてくれる法則です。
今やれば、時間も労力も節約できますし、心も軽くなります。
だから、「後でやろう」と思ったら、「今やろう」と言い換えてみましょう。
そうすれば、先延ばし癖も直すことができます。
では、「エメットの法則」を活用したタイムマネジメントについてご紹介致します。
- タスクの分割
- プランニングと優先順位の設定
- デジタルデトックスの活用
- リラックスと休息の重要性
①タスクの分割
大きな仕事や課題を一度に完遂しようとすると、先延ばしの原因になることがあります。
そのため、タスクを小さなステップに分割し、少しずつ進めていくようにしましょう。
小さな成果が積み重なることで、モチベーションが高まり、先延ばしを避けることができます。
②プランニングと優先順位の設定
毎日の始めに、その日のタスクをリストアップし、優先順位をつけることが重要です。
締切のある仕事や重要なタスクを優先的に取り組むことで、時間の効率化が図れます。
また、計画を立てることで、仕事の流れが見えてくるため、先延ばしを減らすことができます。
③デジタルデトックスの活用
スマートフォンやSNS、インターネットなどは便利なツールですが、同時に作業中の注意力を散漫にする要因でもあります。
仕事に集中するためには、デジタルデトックスなどの工夫が必要です。
例えば、集中して作業する時間帯を設けたり、通知をオフにするなどの対策が考えられます。
④リラックスと休息の重要性
一日中働きっぱなしでは、効率が低下し、先延ばしの誘惑に負けてしまうことがあります。
適切なタイミングでリラックスし、休息を取ることで、リフレッシュされた状態で仕事に取り組むことができます。
いかかでしたでしょうか。
エメットの法則を現代版にアップデートし、日々のタイムマネジメントに活用することで、仕事の効率が向上し、先延ばしの悪循環から抜け出すことができます。
自己管理が向上することで、より充実した日々を送ることができるでしょう。
是非、今日から実践してみてください!
それでは、ご読了ありがとうございました。