『ディヘイの法則』を活用したタイムマネジメント。

『ディヘイの法則』を活用したタイムマネジメント。

みなさん、『ディヘイの法則』をご存じでしょうか。

ディヘイの法則とは、「簡単な仕事は、いつでもできると言う理由で、常に先送りされる」という法則です。

つまり、「簡単だから後回しにしてしまい、結果的にタスクが積み重なり、追い込まれる原因となる」法則なのです。

この法則は、1940年代にアメリカの心理学者「ジョージ・ディヘイ」が提唱したもので、現代でも多くの人が陥ってしまうタイムマネジメントの罠と言えます。

しかし、心配しないでください。

当記事では、ディヘイの法則とはどういう法則なのかそして、ディヘイの法則を活用したタイムマネジメント術についてご紹介致します。

ディヘイの法則』とは。

『ディヘイの法則』とは。
ルルル
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ディヘイの法則」について詳しくご紹介致します。

ディヘイの法則とは、「人は簡単な仕事を先延ばしにしてしまう」という法則です。

例えば、宿題をすることになったと考えてください。

宿題には難しい問題もあれば、簡単な問題もありますよね。

ディヘイの法則では、その中で簡単な問題は「いつでもできるから」と思って、先に難しい問題に取り組んでしまい、簡単な問題を後回しにしてしまう傾向があると言っているのです。

簡単な問題から取り組んで、少しずつ進めることで、最後に大きな負担がかからずに済むようになります。

そうすれば、宿題の内容もしっかり覚えられますし、成績も上がるでしょう。

実際には、簡単な問題でも後回しにしてしまうと、次第にその積み重なった問題が大きな負担となり、結局は月末になって急いで片付けることになってしまうことがあります。

それでは、宿題の意味がありませんし、成績も上がりません。

ディヘイの法則に陥らないためには、簡単なことも早めに片付けることが大切です。

意識して簡単なことから片付ける習慣をつけることで、時間の管理が上手くなり、無理なく効率的に物事を進めることができるようになるでしょう。

ディヘイの法則を活用したタイムマネジメントとは。

『ディヘイの法則』を活用したタイムマネジメントとは。
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では、「ディヘイの法則」を活用したタイムマネジメントについてご紹介致します。

  1. 優先順位を設定する。
  2. タスクを分割する。
  3. タイムボックスを設定する。
  4. 報酬を設定する。
  5. 計画を立て、振り返りをする。

①優先順位を設定する。

ディヘイの法則によって、簡単なタスクが先延ばしにされる一方で、重要なタスクが後回しになってしまうことがあります。

このような問題を解決するためには、優先順位を明確に設定することが重要です。

タスクを整理し、締切が迫っているものや重要度が高いものから取り組むようにしましょう。

優先順位を設定する方法としては、「優先順位のマトリックス」や「ABC分析」などが有効です。

ABC分析

ABC分析とは、売上高やコスト、在庫などの指標を大きい順にランク付けし、優先度を決めて管理するための分析手法です。

これらの方法では、タスクを緊急性と重要性の2軸で分類し、それぞれに対応するアクションを決めます。

例えば、「緊急かつ重要」なタスクはすぐに行う、「緊急ではないが重要」なタスクは計画的に行う、「緊急だが重要ではない」なタスクは他人に任せる、「緊急でも重要でもない」なタスクはやらないというようにです。

②タスクを分割する。

大きなタスクに取り組むとき、その難しさや膨大さに圧倒されて先送りにしてしまうことがあります。

そんなときは、タスクを小さなステップに分割する方法が効果的です。

小さなステップに分けることで、取り組みやすくなりますし、進捗も把握しやすくなります。

タスクを分割する方法としては、「SMART原則」や「チャンクダウン法」などが有効です。

これらの方法では、タスクを具体的で達成可能で測定可能で関連性の高いで期限のある(SMART)目標に落とし込みます。

また、タスクを小さく切り分けて(チャンクダウン)、それぞれに優先順位や時間枠を設定します。

チャンクダウン法

チャンクダウン法とは、問題解決に挑む際に、問題をいくつかの要素に分類して考える方法です。

チャンクとは「かたまり」のことで、チャンクダウンは、かたまりをほぐしていくことを意味します。

チャンクダウン法は、問題の本質や原因を明らかにするために有効な思考テクニックです。

チャンクダウン法を使うと、問題をより具体的にし、解決策を見つけやすくなります。

ルルル
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「チャンクダウン法」の具体的な手順は以下のようになります。

問題を明確に定義する。
問題を分解できる要素に分ける。
各要素に対して「なぜ」「どうして」「どのように」といった質問を繰り返す。
質問の答えが具体的で明確になるまで続ける。
質問の答えから問題の原因や解決策を導き出す。

③タイムボックスを設定する。

タイムボックスとは、特定のタスクに割り当てる時間枠のことです。

例えば、「この作業には1時間まで」と決めて取り組むというように、時間を決めて集中して取り組むことで、先送りを防ぐことができます。

タイムボックスを設定する方法としては、「ポモドーロ・テクニック」や「タイムブロッキング」などが有効です。

タイムブロッキング

タイムブロッキングとは、一日を時間のブロックに分けて、各ブロックにひとつのタスクを割り当てることです。タイムブロッキングをすることで、仕事の生産性や質を向上させたり、ストレスを軽減したりすることができます。

これらの方法では、タスクに25分や1時間などの時間枠を設定し、その間は集中して取り組みます。

また、その後には5分や10分などの休憩時間を設けて、リフレッシュします。

④報酬を設定する。

ディヘイの法則は、簡単な仕事を先延ばしにする心理的な要因が強いです。

しかし、そのタスクを終えた後に自分にご褒美を設定することで、やる気を高めることができます。

報酬を自分に設定して、それを手に入れるためにタスクに取り組むという方法も試してみてください。

報酬を設定する方法としては、タスクの達成度や進捗状況に応じて、自分に小さなご褒美やポイントやバッジなどを与えます。

また、その報酬を貯めて、大きなご褒美や目標達成感を得ることもできます。

⑤計画を立て、振り返りをする。

タイムマネジメントには、計画と振り返りが欠かせません。

毎日や毎週、自分のスケジュールを立て、目標に向かって進捗を確認することで、先送りを防ぎ、生産性を向上させることができます。

計画と振り返りを行う方法としては、「GTD(Getting Things Done)」や「PDCAサイクル」などが有効です。

これらの方法では、タスクを整理し、実行し、評価し、改善しというサイクルを回します。

また、自分の強みや弱みや改善点などを客観的に分析し、フィードバックを活用します。

GTD

GTDとは、「物事をやり遂げる」という意味の“Getting Things Done”の頭文字が語源となっており、生産性向上コンサルタントのデビッド・アレン氏が開発したタスク整理術です。

アレン氏の書籍『ストレスフリーの仕事術』によれば、GTDは頭の中にざっくり詰め込まれている「気になること」を外に出し、整理することで「やるべきこと」に集中できる手法です。

PDCAサイクル

PDCAサイクルとは、品質管理や業務改善などに用いられる継続的な改善方法のことです。

Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)の4段階を順番に行い、そのサイクルを繰り返すことで、業務の品質や効率を高めることを目指します。

さいごに

いかかでしたでしょうか。

ディヘイの法則によって、先送りになってしまうことは誰にでも起こり得ることですが、上記の方法を取り入れることで、それを乗り越えることができます。

自分自身の時間を有効に活用し、生産性を高めることで、追い込まれることなく、より充実した日々を送ることができるでしょう。

タイムマネジメントの改善をぜひ試してみてください!

それでは、ご読了ありがとうございました。

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