みなさん、ECRSの4原則をご存じでしょうか。
ECRSの4原則とは、業務改善のための手法で、それぞれEはEliminate（排除）、CはCombine（結合）、RはRearrange（交換）、SはSimplify（簡素化）の意味を表します。
この4つの視点に沿って業務を見直すことで、ムダな作業やコストを削減し、効率や品質を向上させることができます。
効率的なタイムマネジメントを実現するためには必須の原則と言えるでしょう。
それを踏まえて当記事では、ECRSの4原則を活用したタイムマネジメント方法についてご紹介致します。
「ECRSの4原則」について詳しくご紹介致します。
ここは、4原則の名前を覚える程度で軽く目を通しておけば問題ありません。
- Eliminate（排除）：タスクを削除することで、自分の時間を節約し、ストレスを減らすことができます。タスクを排除する際には、そのタスクの重要度や緊急性を考慮し、必要性が低いものを優先的に削除することが重要です。
- Combine（統合）：複数のタスクを統合することで、時間を節約することができます。たとえば、同じ場所に行く用事がある場合は、まとめて行くことで、移動時間を節約することができます。
- Rearrange（順序入れ替え）：タスクの順序を入れ替えることで、より効率的に作業を進めることができます。たとえば、重要度が高いタスクを最初に取り組むことで、ストレスを減らし、生産性を高めることができます。
- Simplify（簡素化）：タスクを簡素化することで、時間を節約し、ストレスを減らすことができます。たとえば、複雑なタスクを小さなタスクに分割して、1つ1つ解決していくことで、タスクの達成感を得られるだけでなく、ストレスを軽減することができます。
次に「ECRSの4原則」を活用したタイムマネジメントを一つずつご紹介致します。
- Eliminate（排除）を活用したタイムマネジメント
- Combine（統合）を活用したタイムマネジメント
- Rearrange（順序入れ替え）を活用したタイムマネジメント
- Simplify（簡素化）を活用したタイムマネジメント
①Eliminate（排除）を活用したタイムマネジメント
ECRSの最初の原則は、タスクを排除することです。
自分がやらなければならないことが多すぎると、ストレスがたまり、集中力が低下します。
したがって、自分が本当に必要なタスクを見極め、不要なタスクを排除することが重要です。
Eliminate（排除）を活用したタイムマネジメントの具体例は以下の3つになります。
優先順位をつける。
自分がやらなければならないタスクの中で、最も重要なものから順番に優先順位をつけます。
その上で、優先順位が低いものや、本当に必要ではないものを削除します。
タスクの重要性と緊急性を判断する。
重要度が低く、緊急性が低いタスクは、今すぐにやらなくても大丈夫なものです。
そのようなタスクは、後回しにしても問題ない場合があります。
逆に、重要度が高く、緊急性が高いタスクは、優先的に取り組む必要があります。
Noと言える勇気を持つ。
自分がやらなければならないタスクを見極める上で、Noと言える勇気を持つことが重要です。
他人に断ることができないと、自分自身のタスクに集中できなくなってしまいます。
②Combine（統合）を活用したタイムマネジメント
ECRSの2つ目の原則は、タスクを統合することです。
似たようなタスクをまとめることで、時間を節約することができます。
Combine（統合）を活用したタイムマネジメントの具体例は以下の3つになります。
同じ場所に行く用事をまとめる。
複数の用事をまとめて同じ場所に行くことで、移動時間を節約することができます。
たとえば、銀行、郵便局、スーパーなど、一度に行ける場所をまとめて訪れることで、効率的に時間を使うことができます。
同じ種類のタスクをまとめる。
同じ種類のタスクをまとめることで、同じ作業を何度も行う必要がなくなり、時間を節約できます。
たとえば、メールや電話などのコミュニケーション系のタスクをまとめることで、集中して一気に処理することができます。
複数のタスクを同時に行う。
一度に複数のタスクを行うことで、時間を節約することができます。
たとえば、音楽を聴きながら掃除をする、朝のルーティンの中でヨガを行うなど、同時に行えるタスクを見つけて統合することで、時間を効率的に使うことができます。
③Rearrange（順序入れ替え）を活用したタイムマネジメント
ECRSの3つ目の原則は、タスクの順序を入れ替えることです。
効率的にタスクを行うためには、優先度の高いタスクから取り組むことが必要です。
Rearrange（順序入れ替え）を活用したタイムマネジメントの具体例は以下の2つになります。
優先度の高いタスクから始める。
自分がやらなければならないタスクの中で、最も重要なものから優先順位をつけ、優先度の高いタスクから取り組むようにしましょう。
また、午前中に集中力が高い場合は、重要なタスクを午前中に行うようにしましょう。
スケジュールを作成する。
自分がやらなければならないタスクをスケジュールに入れ、タスクの期限や優先度に応じて順序を入れ替えます。
スケジュールを作成することで、自分が何をやらなければならないかを明確にし、時間の使い方を最適化することができます。
④Simplify（簡素化）を活用したタイムマネジメント
ECRSの4つ目の原則は、タスクを簡素化することです。
複雑なタスクを単純化することで、時間とストレスを節約することができます。
Simplify（簡素化）を活用したタイムマネジメントの具体例は以下の2つになります。
タスクを小さく分割する
大きなタスクを小さなタスクに分割し、1つずつ取り組んでいくようにすることで、タスクが簡単になり、取り組みやすくなります。
また、小さなタスクの完了を目標にすることで、達成感を得ることができます。
シンプルなルーティンを取り入れる。
日々の生活や仕事にシンプルなルーティンを取り入れることで、ストレスを軽減することができます。
たとえば、毎日同じ時間に起きる、同じ場所で作業する、決まった時間に食事をとるなど、ルーティンを作ることで、自分の時間を最適化し、ストレスを減らすことができます。
いかがでしたでしょうか
タイムマネジメントは、現代社会において非常に重要なスキルの一つと言えます。
時間を有効に使い、自分の目標や目的を達成するためには、ECRSの4原則を活用することが効果的です。
時間を可視化することで無駄を省き、生産性を上げることが可能ですので、是非ともご活用いただければ幸いです。
それでは、ご読了ありがとうございました。
